底辺医学生の夏休み(11)

医学部2年生がmedu4やってみた⑥

 

こんにちは!

最近自炊へのモチベが高めのつぶよりです!

(見栄えとかは気にせず、とにかくたくさん食べられるものを作ってます笑)

 

さて、今回は腎臓の糸球体の疾患、糸球体腎炎について書いていこうと思います!

糸球体というのは、血管で出来た糸の球(マジで字のまんま)のことで、ここで血液をろ過してゴミを取り除いています。(厳密にはゴミ以外も取り除いてるんですけどね)

 

糸球体の血管というのは3層構造で、内側から、内皮細胞、基底膜、上皮細胞というふうになっています。また血管と血管の間にはメサンギウム基質というのがあり、糸球体腎炎を学ぶ上で重要になってきます。

 

糸球体腎炎は、非ネフローゼ腎炎とネフローゼ腎炎に分類され、ネフローゼ腎炎はさらに、原発性と続発性に分類されます。

この非ネフローゼ腎炎では血尿が、ネフローゼ腎炎では蛋白尿がメインの症状となってきます。

 

ネフローゼ腎炎の診断基準としては以下のようなものがあります。

①蛋白尿が3.5g/day 以上  ②血清アルブミンが3.0g/dL 以下

③浮腫  ④LDLコレステロールが140mg/dL 以上

このうち①と②は必須なんだそうです。(ちなみに①は尿定性で換算すると3+以上)

 

まず非ネフローゼ腎炎についてです。

主な疾患に、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(PSAGN)、IgA腎症、急速進行性糸球体腎炎(RPGN)があります。

 

RPGNは、数週間から数ヶ月のスパンで腎機能が低下する、”急速”っていう名前の由来がどこにあるのかわかりにくい病気です笑

光学顕微鏡で糸球体近辺を見ると、半月体という構造物を形成する(上皮細胞の増殖が原因)ことが多いので、半月体形成腎炎とも呼ばれるようです。

 

PSAGNは、感染(A群β溶連菌が最多)をきっかけに、アレルギー反応(Ⅲ型アレルギー)が起こり、免疫複合体が糸球体の基底膜に沈着することで、赤血球が糸球体から漏れてしまうことで起こる病気です。

感染のおよそ2週間後に急に全身性の浮腫が現れ、乏尿、高血圧などを呈します。

また感染によるものなので、補体(抗体の働きを補助するやつ)が消耗され、血清補体価が低下し、ASO(溶連菌感染で上昇するわかりやすいやつ)が上昇します。この時、補体の一種であるC3は糸球体に沈着するので、蛍光抗体染色で糸球体が光って見えます。(光顕)

 

基本的に安静と水分・塩分制限で対応しますが、浮腫が強い場合は利尿薬を投与したり、感染が残っている場合はペニシリン(ミナカタセンセ...!←分かる人にはわかる)などの抗菌薬を投与します。

なんかすごいヤバそうな病気に見えますが、予後は良好で、慢性腎不全になることは稀なようです。

 

IgA腎症は、前述したメサンギウム基質に、名前の通りIgAの免疫複合体が沈着することで糸球体腎炎を呈する病気です。上気道(鼻から喉のあたりまで)の感染症と同時に発症することが多く(ここがPSAGNと違う!)、光顕で見るとメサンギウム基質がめちゃめちゃ増殖していることがわかります。ちなみにこれも蛍光抗体染色でIgAとC3が沈着している事がわかりますが、特にメサンギウム基質に沈着しています。

 

食事療法として蛋白制限メインの生活指導が有効ですが、抗血小板薬や抗凝固薬、降圧薬、ステロイドパルス、といった薬剤も有効です。

 

このIgA腎症は慢性腎炎症候群の原因として最多で、それを防ぐために予後因子として血清クレアチニン値と血圧、尿蛋白に注意が必要なんだそうです!

 

とりあえず今回はここまでにします!だってこの先のほうが2倍くらいながいから!!!!書ききれない!!!!!!!!!

でもそれくらい腎臓の疾患の中で重要ってことですよね。。。頑張ろ。。。

 

次回はネフローゼ腎炎について書いていきます!(全部書ききれるかわかりませんが)

コメント・質問・アドバイス等あれば、ぜひよろしくおねがいします!