底辺医学生の夏休み(9)

医学部2年生がmedu4やってみた④

 

こんにちは!遊びたいのに遊ぶお金がないので

勉強か、筋トレか、寝るかの生活をしています!つぶよりです!

(バイト探してるんですけどね。。。)

 

さて、今回は前に腎不全の記事で宣言した慢性腎不全について書いていこうと思います!

 

慢性腎不全(CKD)は、以下の2つの条件のうち片方、もしくは両方が3ヶ月以上続いている場合に診断されます。

・尿異常(尿蛋白など)、画像診断、血液検査、病理検査で明らかな腎障害が認められる。

・糸球体濾過量(GFR)が60mL/分/1.73m^2未満である。

ちなみに、この糸球体濾過量というのは、腎臓で血液をろ過できる量を示す値で

これが異常に低下すると体内の様々なゴミが身体に溜まってしまいます。 

 

血液検査では、カリウム、リン、尿素窒素、クレアチニンは上昇します。

一方、重炭酸イオンはが低下するので、代謝性アシドーシスとなります。

このため、アニオンギャップも上昇します。

(アニオンギャップとは陽イオンと陰イオンの量の差みたいなものです。)

 

またCKDでは、尿蛋白や血尿などの尿異常だけでなく、高血圧や浮腫、正球性貧血が見られます。(正球性貧血とは、エリスロポエチンという赤血球を作るやつの数が少なくなるために起こる貧血で、赤血球の産生過程に問題はないので、その形は正常なものを言います。)

 

腎臓にはビタミンDを活性化させる役割があるので、(ビタミンDに活性型と不活性型があるというのは一般の方には聞き慣れないかもしれませんが汗)CKDでは活性化ビタミンDが低下し、このために血中カルシウムも低下します。(活性型ビタミンDには骨形成を亢進するはたらきがあります!)

このカルシウムの低下を感知すると、副甲状腺という甲状腺の裏についている豆粒みたいなところからパラトルモンというホルモンを分泌します。パラトルモンが上昇すると、骨を削って血中カルシウムをあげようとします。(実は骨はカルシウムの貯蔵庫の役割もあるんです!)

一方、骨が削られると、再び骨を合成しようとして削ったところと別のところで骨を再合成してしまい、凸凹な骨ができてしまいます。(なんで削ったところを修復できないんでしょうか???)

 

治療法ですが、食事療法の場合は、蛋白と塩分とカリウムを制限します。また、肥満や糖尿病などの背景がなければカロリー摂取量を多めにすることで、糖新生によるタンパク質の消費を抑えます。(糖新生とは、糖質が体内に不足しているときにタンパク質からエネルギーを作る機構です。)

 

薬物療法の場合は、レニン・アンジオテンシン系阻害薬(Na下げてK上げるやつ)、Ca拮抗薬(血圧を下げるやつ)、利尿薬(水分量を少なくして降圧)、重炭酸ナトリウム(アシドーシスの解消)、エリスロポエチン薬が用いられます。

 

ここまで勉強してきてすごく思うんですけど、解剖学と生理学ってめっちゃ大事ですね。。。解剖と生理がわかっているだけで、ほとんどすんなり理解できます!

微生物学や病理学など、未履修の分野については学校の図書室で参考書見ながら理解してます。)

 

次回は、腎臓に流れ込んでいる動脈に関する疾患について記事にしていこうと思います!個人的な感想ですが、ここからなんか難しくなったような...?ここからが正念場ってことなんですかね。。。

 

これからもめげずに頑張っていきます!

コメント、質問、アドバイス等ありましたら、是非よろしくおねがいします!!!